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新型コロナウィルス感染症対策に関するご案内

現在当院は通常通り診療を行っております。新型コロナウィルス感染症対策に関しましては、院内の換気・次亜塩素酸発生装置を待合室に設置・検査器械、院内設備の消毒の徹底 スタッフのマスク・ゴーグル・メガネ装着等、感染防止に努めて診療を行っております。

また、感染予防のためにご来院される患者様には、お願いをしております。ご協力をよろしくお願いします。

低濃度笑気ガス麻酔を導入して

低濃度笑気ガス麻酔を導入してから、約2か月が経過しました。当院で白内障の手術をされる方に、笑気ガス麻酔について説明し、ご希望の患者様に行っています。鼻からゆっくり呼吸していただくだけですが、効果は十分のように思います。実際に、以前は手術室に入られますと血圧が上がる患者様が多かったのですが、この麻酔をされていますと血圧の変化は緩やかで、リラックスした気持ちで受けていただけていると感じます。

 当院にて当院では白内障手術後の患者様に、今後の改善、向上のためアンケートを行っております。今回は女性の患者様から頂いたものを紹介いたします。

 
♦ 病院・治療について

・スタッフの対応はいかがでしたか?  良い

・治療の説明はわかりやすかったですか?  良い

・待ち時間はいかがでしたか?

・機材、設備についてはいかがでしたか?  良い

♦ 手術について

・手術は痛かったですか?  痛くなかった

・手術時間は?  想像通り

・手術後の見え方は?   想像より良い

・手術を受けた時期は?   もっと早く受ければよかった

・ご友人や家族に白内障手術を勧めたいですか?  勧めたい

♦ 手術を受けられての率直なご意見・ご感想をお聞かせください。

同年輩の友人知人のほとんどが受けているので、ほとんど何の心配、不安もなく手術に臨めました。術後、眼帯を外した途端に余りにも明るく、クリアに見えたので、びっくりしました。

 

♦ 医師またはスタッフ・病院に対してご意見・ご感想・ご要望がございましたらお聞かせください。

 協同病院の太根先生から「若いけれど、腕が良く、優しい先生だよ。」と伺っておりましたが、まさにその通りでした。スタッフの方々も親切で丁寧な対応をしてくださり、気持ちよく受診できました。

 

♦ 当院をご家族やご友人に紹介したいと思いますか。  

 ぜひ紹介したい。既に、西川口に住む友人に勧めています。

スギ花粉症の季節がやってきました

今年も花粉症の季節がやってきました。花粉症の皆様(私もですが)、春なのに心ブルーになってしまいますね。2020年花粉飛散予測を見ますと、今年の関東地方は例年よりやや少なめ(^^♪ とのことです。それでも、やはり対策は必要です。眼には、ゴーグルやメガネ、鼻炎にはマスク、花粉が付きにくい衣服、などスギ花粉を回避するための対策をしましょう。

しかし、大気中に漂う花粉を完全に避けることは不可能です。眼のかゆみや鼻炎症状に対しては、点眼薬や内服薬が有効です。点眼では1日2回の点眼で効果が得られる点眼が出ています。日中仕事や学校で4回点眼できない方にはお勧めです。抗アレルギー薬の内服は、眠くなるから、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、効果も高く、眠くなりにくい薬もありますので、ご相談ください。


 

笑気麻酔を導入します(^^)/

当院では術後の患者さまにアンケートを行い、より快適に、痛みがなく、リラックスして受けて頂けるように努めています。これまででも多くの患者さまに点眼の麻酔で「ほとんど痛みを感じずに受けることができた」と回答して頂けました。

 ですが、基本的に手術に対する不安感や恐怖心、緊張、手術のストレスはゼロにすることはできません。そのため、手術室に入ると血圧が上がってしまったり、身体や瞼にぎゅっと力が入り、終了後に疲れてしまったりすることも多く起こります。そのため、低濃度笑気ガス麻酔を導入することにしました。

 導入を決めるにあたり、両眼白内障手術を受けて頂く当院の患者さま数名に、片眼は通常通り、片眼は低濃度笑気ガス麻酔を併用して手術をして頂きました。その全員が低濃度笑気ガス麻酔を使用した方が、手術が楽に行えたと回答して頂けました。

 

低濃度笑気ガス麻酔とは?

 

こどもの歯科治療や無痛分娩にも幅広く用いられる、安全性の高い麻酔方法です。

恐怖心や不安感から解放されリラックスした状態で手術を受けて頂くことができます。

目の治療に恐怖心・不安感を持っている方、痛みを感じやすい方、緊張やまぶしさで眼を強く閉じてしまうような方、心因性ストレスで血圧上昇する方などによい適応があります。

 

方法

  • 鼻から酸素と一緒に笑気を吸入します。少し甘い香りがします。
  • 2、3分でリラックスして落ち着いた状態となります。目の周りを消毒している間に、効果が出て手術中もゆっくり鼻から呼吸を行っていただくことで、持続します。
  • 手術終了後に酸素だけの吸入になります。術後の消毒を行い、2、3分で麻酔の効果が無くなります。

 

低濃度笑気ガス麻酔の特徴

  • 弱い鎮静・催眠作用と鎮痛作用があります。笑気は正式には亜酸化窒素といい、吸入麻酔の1種です。鎮静・催眠作用と鎮痛作用を合わせて麻酔作用とよびますが、笑気は弱い鎮静・催眠作用と比較的強い鎮痛作用を持っていることが特徴です。眠ってしまうほどの強い麻酔ではなく、ぼんやりと体がふわふわするような気持ち良い感覚です。
  • 鎮静効果の発現と消失は極めて速やかです。吸入させると速やかに効果を現し、吸入を中止すると直ちに排泄させるという性質を持っています。
  • 呼吸器や循環器にほとんど影響を与えません。肺や心臓に病気を持っている患者さんも安全に使用できます。
  • 肝臓に負担をかけません。笑気は体内でほとんど分解されません。

 

副作用について

笑気ガスは体内で分解されることなく、吸入を止めるとすぐにそのまま排出されるので、呼吸器系、肝臓、腎臓、代謝系に負担がかかりません。ただし、妊娠初期の方、鼻閉塞のある方、気胸の方、ビタミンB12欠乏症の方などには適していません。非常にまれですが、吐き気、四肢の脱力などの症状を感じる方がおられます。

 

日本のドライアイの定義と診断基準

2019年7月28日の天気の良い午後、AMOジャパン ユーザーズミーティング2019東京 に参加する機会を得ました。そこで高名な京都府立医科大学 教授の木下茂先生よりドライアイについての講演を拝聴しました。

 

日本のドライアイの定義と診断基準は2016年に改定されました。www.nichigan.or.jp/member/guideline/dryeye.pdf

定義は「様々な要因により涙液層の安定化が低下する疾患であり、眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害をともなうことがある」

診断基準は「涙液層破壊時間5秒以上かつ自覚症状(眼不快感または視機能異常)を有する」です。

 

分かりにくいですか?

 

目(角膜)の表面は均一に涙に覆われています。その涙がすぐに不均一になったり、少なくなったりする。そして乾燥感や、異物感、見えにくさ等の自覚症状が出てきます。それがドライアイです。

 

通常、人の外界に接している大部分は皮膚です。皮膚面は角化細胞という死んだ細胞がガードの役割を果たしています。それに比べ、眼の角膜面は常に生きた細胞が外界に接しているという大きな特殊性があります。そしてそれを覆っている涙液には眼表面を洗い流したり、異物やばい菌から目を守ったり、眼表面の細胞に栄養を届けたり、安定して見えるように屈折の変化を抑えたりするなど多くの作用があります。そのため、この安定性が下がることが目に不具合を生じる「病気」という概念となります。

 

ただこの病気の概念が欧米では少し異なるようです。この涙液の水分減少や蒸発亢進によって最終的に眼表面の炎症を増悪させ、その炎症によって更に症状が悪化する、というような内容です。

 

そのため、2019年5月に発表された日本の「ドライアイ診療ガイドライン」

http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/dryeye_guideline.pdf

では涙液の安定性低下を治す点眼薬が勧められており、欧米でドライアイ治療に使用されている抗炎を抑える免疫抑制剤(シクロスポリン)点眼は推奨されていません。この違いは大変興味深いですね。

 

 

現段階でドライアイを完治させる治療はありません。しっかり眼表面の異常を診断し、涙液成分(点眼薬)補充で涙液層の安定性を高めるのが新しい治療の概念です。

当院でもこのガイドラインを参考にし、患者さまのお役に立てるように努めていきたいと思っています。

 

最後まで読んで頂きまして、有り難うございます!

 

 (2016年8月5日のこのブログでもドライアイについて、話題に上げています。併せてお読みください。)

夏がきました(^^♪

ようやく関東も梅雨明け宣言がでましたね。これから本格的に暑くなりそうですから、皆様、熱中症予防、体調管理にどうぞお気を付けくださいね。

 そして子供たちは、夏休みに入りましたね。ところで1学期にあった学校健診の後の受診はされましたか。夏休みは学校がお休みなので普段は行きにくい、眼科にもかかるお時間あるかなと思います。視力検査を勧められた方は、ぜひ夏休み中の受診をお勧めします。眼鏡の度数が合わなくなっていたり、また、眼鏡が必要になっているケースもあると思います。よく見えるようになったら、旅行先でも、景色がよく見えて楽しさが倍増するかもしれませんよ。

先進医療認定施設に承認されました

中村眼科は先進医療(多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術)実施施設として、厚生労働省より承認されました。これによって先進医療として認められた「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」つまり手術にかかる費用は保険対象外のため自費負担となりますが、手術前や手術後の診察・検査は保険適応となります。また保険会社で任意契約の先進医療特約を使用できます。

当院では開院して間もないころから日帰り白内障手術を行ってきました。その中で、最近患者さまから多焦点眼内レンズによる白内障手術の要望が増えてきました。そのため、これまで多く患者さまと一緒に考えて来た眼内レンズ選択の経験を、このクリニックでも行かせればと思い、また患者さまの利便性、選択の幅が広がることを目的に、多焦点眼内レンズの手術を行っていきます。これからも研鑽を積み、患者さまに喜んで頂ける手術、及び診療ができますように努めていきます。

多焦点眼内レンズとはどんなレンズなのでしょう?

多焦点眼内レンズは、単焦点と異なり、遠くと近くが見える(もしくは見える幅が広がった)眼内レンズです。2007年に厚生労働省の承認を受け、2008年に先進医療として承認されました。

白内障手術では、濁った水晶体を摘出し代わりに人工レンズ(眼内レンズ)を挿入します。眼内レンズには単焦点眼内レンズと、多焦点眼内レンズがあります。従来からある単焦点眼内レンズは、ある一点にピントを合うレンズです。そのため、見たい距離にピントを合わせることはできず、ほとんどの場合メガネが必要になります。多焦点眼内レンズは遠方と近方の両方にピントを合うため、眼鏡を使わない日常生活、眼鏡の使用頻度、依存度を減らすことができると考えられQOL改善に役立つ可能性があります。

詳しくは、ホームページ内の多焦点眼内レンズをご覧ください

進行した白内障です
白内障の説明
単焦点レンズと多焦点レンズの見え方イメージ

インフル花粉?

あっという間に1月が終わり2月に入りました。全国的にインフルエンザが大流行し、身近でも学級閉鎖や学年閉鎖、大変な思いをされた方も多いと思います。まだ寒い日が続きますし、油断できない状況ですね。予防のための手洗い、うがい、マスク着用と、規則正しい生活、食事、休養、気を付けていこうと思っています。皆様もどうぞ、お気をつけてくださいね。

今朝のニュースで、インフル花粉という言葉を知りました。花粉症と重複してインフルエンザにかかると症状がひどくなる、、という話でした。そうですよね、、自分もどちらも経験しているので一緒に来たらすごいことになるのはわかります。
花粉の飛散ははじまっており、当院でも先週から目がかゆい、という患者様が増えています。今年の花粉飛散量は例年よりやや多い予想です。花粉症の初期療法と言って、症状が出る少し前から抗アレルギー薬を使用することが推奨されています。症状の軽減に効果がありますので、ぜひお試しください。もし、ちょっとでも始まったかな、、と感じられている方はお早目の治療をお勧めします。当院では点眼薬以外にも、内服薬や点鼻薬の処方も行っていますのでどうぞご相談ください。

 

「硝子体内注射における感染症対策を再考する」 埼玉県眼科教育講演会

「硝子体内注射における感染症対策を再考する」について 日本大学 眼科の服部 隆幸先生から教えて頂きました。

以前当院の中村眼科通信「10回埼玉眼科周術期研究会に参加しました。 20151031」で、白内障手術における感染症対策と周術期点眼、炎症の管理について考察しました。当院では開院当初から手術を安全にそして快適に受けて頂くために、様々な取り組みをしています。

今回は、硝子体注射を中心に考えてみます。

現在、感染症対策として学術的に有力なものは3つです。1つは①手術時における適切なヨウ素系消毒用洗浄液による消毒です。2つ目は②眼瞼縁、睫毛の術野からの除去、もう1つは③医療従事者のマスクの着用です。

①  皮膚を消毒後、睫毛を含め、まぶたをしっかりと覆い、開瞼器を掛けます。その後、注射の刺入点となる球結膜(角膜輪部から3.54.0mm後方)のしっかりとした消毒のため、結膜嚢内をヨウ素系消毒用洗浄液0.250.5%にて30秒以上、10ml以上で洗浄することとしています。注射は速やかに行い、薬液や液化硝子体の逆流を防ぐために数秒間注射部位を圧迫しています。そしてその後も結膜嚢内を再度消毒して終了しています。

②  皮膚、結膜嚢内をしっかり消毒しても、睫毛毛根部、マイボーム腺内は消毒できません。そのため、この部分は消毒後、専用のシール(テガダーム)で覆います。

③  マスクをすることで、喋ることによる雑菌の飛散を予防するのが有用なようです。では喋らなければいいとお思いの方もいると思いますが、喋ることによる患者さまへの説明や、気遣いを放棄することで、針の水晶体への接触等のリスクが増す可能性があると思います。

よく患者さまには「消毒にはしっかり時間を掛けますよ。注射はすぐ終わりますからね。」と説明しています。

服部先生によると、「硝子体注射難民?」が増えているようです。大学まで通院が困難だが、地元ではしっかり対応してもらえず不安があるとのことです。

当院ではしっかりとした硝子体注射対応にも力を入れています。必要時には大学や大病院の専門の先生と連携し、有用な高度医療器具を駆使して正確な診断を得るように努め、細やかな対応、分かりやすく・安心できる説明を心がけています。

当院の近隣では「硝子体注射難民」が居て欲しくない!患者さまに寄り添いたい、そして納得した治療を受けて頂きたいと思っています。


参考 黄斑疾患に対する硝子体注射ガイドライン 日眼会誌120:87-90、2016

斜視治療の歴史と最前線

埼玉県眼科教育講演会    「斜視治療の歴史と最前線」

平成301028日(日曜日) 埼玉県眼科教育講演会で勉強してきました。その中で、「斜視治療の歴史と最前線」について 順天堂大学 眼科の根岸貴志先生から教えて頂きました。

通常、私たちがものを見る場合には、両方の眼とも見ようとする対象物に対してまっすぐ向いています。その場合、顔のアップをフラッシュ撮影すると、両方の黒目の中心に反射の光が写ります。斜視とは片方の眼は対象物に対してまっすぐ向いているのに、他方の眼が内側や、外側等、まっすぐ向いていない状態のことです。(顔のアップをフラッシュ撮影すると、片方の黒目の中心に反射の光が写り、もう1方の反射の光が黒目の中心からずれます。)多くの場合は子供の内に発症し、親御さんがその見た目で「この子は目がずれている・・」と、来院して頂く場合が多いです。

講演の大部分は斜視の手術についてでした。斜視の手術は、私が20年以上前の大学病院勤務研修医の際に、何度か経験させて貰いました。眼球には6つの筋肉が付着しており、その筋肉の弛緩・収縮により、眼球が思った方向に動かせます。斜視を治す場合、それら筋肉の付着部位をずらしたり、筋肉を短縮(短くする)したりすることで、眼位を修正します。手術自体は比較的平易で、大人の場合は手術の痛みを我慢できるので、局所麻酔で日帰り、お子様の場合は基本、全身麻酔で入院です。手術は平易と書きましたが、外眼筋をずらす長さを決めるのが難しく、眼位がずれている幅(斜視角)を同定するのに習熟した検査の力量を要します。

「最前線の斜視手術」 小切開(結膜を傷つける量を最小限にする)斜視手術でした。


斜視手術の際の切開は、角膜輪部結膜切開が一般的なのですが、円蓋部結膜を切開して筋肉の付着部にアプローチすることで、術後の瘢痕形成を減少できるようです。ただし、手術時間は少し長くなり、テノン組織が豊富な子供にはあまり向かないようです。更に、手術難易度の高いMinimally Invasive Strabismus Surgeryの術式や、数プリズムの上下斜視に適応のあるMini Tenotomy。日本でも2016年から保険適応となった、ボトックス注射による斜視治療についても教えて頂きました。


一般的な間欠性外斜視の手術適応は、Newcastle Control score4点以上、斜視角が20プリズム以上、もしくは恒常性と移行した場合とのことです。

当院には国家資格を持った視能訓練士が勤務しているため、斜視の検査は予約で随時行っています。申し訳ありませんが、斜視の手術対応はしていません。専門の大学病院と連携し、患者様の治療に当たりたいと思います。

9月になりました。

9月になりました。

長かった夏休みも終わりましたね。暑さもようやくひと段落した感じですが、こういう時こそ無理をせず健康管理が大切です、ご自身をいたわってあげてくださいね。

夏季休暇を利用して、北海道へ行ってきました。私が1番楽しみにしていたのは世界遺産登録された知床国立公園でした。遊覧船にのりオホーツク海から知床半島を見たり、知床五湖の遊歩道を散策しました。知床五湖の地上道に入るためには事前に、講習を受けなければなりません。ヒグマに出会った時の対処法をきいて、「もし出会ったらどうしよう。」と少し緊張しながら進みましたが、ヒグマに会うことなく、原生林の景色を楽しみました。十分リフレッシュしたところで、また、仕事頑張りますのでよろしくお願いします。(^^

 

八月、暑い日が続きますね

8月になりました。毎日暑い日が続きますね。先月から猛暑が続き、私はやや夏バテぎみでしたがまだまだ8月前半、熱中症に気をつけながら夏を楽しみたいです。

ご旅行や帰省など、お出かけになられる方も多いと思いますが、どうぞ、楽しい夏休みをお過ごしください。(^^

当院の夏季休診日は、822()825(土)となっております。よろしくおねがいします。

7月七夕 

梅雨が明け、7月に入り厳しい暑さが続きます。もうすぐ七夕ですね。我が家も願い事を短冊に書いて笹竹に飾りました。近所の商店街の七夕祭りが始まり、毎日賑わっています。アニメや人気のキャラクターを描いた工夫を凝らした七夕飾りが今年も通りを美しく彩っています。大人も、子供も楽しんでいます。

 

当院では6月より多焦点眼内レンズを用いる白内障手術を開始しました。HP内でもお知らせしていますが、従来の単焦点レンズとは異なり、《遠くも近くも、見える》レンズを用いた手術で、保険診療外の自費診療で受けていただける手術です。ご希望される患者様には、この手術のメリット、デメリットをご説明し、お一人お一人の生活スタイルやご要望をお聞きして、適応検査をすすめていきます。ご希望がありましたら、医師にご相談ください。

もうすぐGWですね

4月も残りわずか、今週末からはゴールデンウィークが始まりますね。

前回、花粉症について書いたのですが、今年は花粉の飛散量が多かったためか、例年より症状がひどかった、、、という方が多かったです。鼻炎よりも、眼のかゆみが強い患者様が多かった印象です。私個人的にはヒノキ花粉が多くなってから、くしゃみ、鼻水が大変でした。さすがに5月初旬にはおさまってくるので、あと少しの辛抱です。(マスクや、眼鏡がいらない !(^^)!)

花粉症は初期療法により、症状の程度を軽くすることができます。のど元過ぎれば、で、忘れてしまいそうですが、来シーズンは、2月初旬ころ思い出して頂いて、抗アレルギー薬の治療(内服や、点眼)をぜひ始めていただけたらと思います。

また、スギ花粉症の根治を目指した全身的治療法である、スギ花粉舌下免疫療法を当院でも行っています。(詳しくは、中村眼科通信)ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

 

ゴールデンウィーク中の診療は、カレンダー通り日曜と祝日が休診です。

休診日

429日(日、祝)30日 (振替休日)

53日 () 4() 5() 6()

 

皆様、楽しい連休をお過ごしくださいね。(^^

2月になりました 花粉症対策はされていますか

2月になりました。ピョンチャンオリンピックが始まり、テレビで観戦しています。昨日は日本選手がメダル獲得しました。おめでとうございます!並々ならぬ努力を続けて、オリンピックにのぞむ選手の姿には本当に感動します。競技は、まだまだ始まったばかり、これからも楽しみです。いっぱい応援します。

 今週、東京は花粉飛散開始が予想されています。今朝のニュースの天気予報に花粉情報が入っていました。まだまだ寒くてインフルエンザもまだ多い中ですが、春はきてるんですね。

当院でも先週から、花粉症の患者様が来院されるようになりました。花粉症治療は、内服も点眼も早期からの使用が有効です。症状のピークが軽くなりますから、ぜひ、早めの治療をお勧めします。例年春先に目がかゆい、くしゃみ、鼻水がひどくなるなどアレルギー症状でお困りの方は、当院へお気軽にご相談ください。 

 

 

2018年 今年もよろしくお願い申し上げます。

2018年新しい年がスタートしました。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

一年でも一番寒い季節になります。風邪やインフルエンザの流行もありますから、皆さま無理をされず、体調管理に気を付けてお過ごしください.

ICL はじめました!

ICLImplantable Collamer Lens)手術は眼球内の虹彩と水晶体の間にレンズを移植して、近視・遠視・乱視を治す方法(有水晶体眼内レンズ・後房型フェイキックIOL)です。 その性状から眼内コンタクトレンズとも言われています。レンズ素材は生体適合性が高く、コンタクトレンズのように毎日のお手入れも必要ありません。

手術は日帰りで両眼同日に手術できます。また、角膜を削る手術(レーシック)特有の近視の戻りもありません。

角膜を削る手術(レーシック)では手術できなかった角膜が薄い方、強度近視の患者さまにも対応可能です。

ご希望の方は、中村眼科までご連絡ください!

12月のお知らせ

12月に入りました。気温が下がり冬の訪れを感じます。12月と言えばクリスマス、冬休み、年末、大掃除、忘年会、、など慌ただしくも楽しいイベントがありますね。風邪もはやり始める季節ですので、健康に気をつけてお過ごしください。 

年末年始の休診のお知らせです。

1228()午前のみ診療 、午後休診です。

1229日(金)~13() 休診

14()より、診療いたします。よろしくお願いします。

 

 

祝 開院3周年!

当院は、平成291125日おかげさまで無事に、開院3周年を迎えることができました。

こうして3周年が迎えられましたのは、ひとえに患者様、および皆々様のお陰と深く感謝しています。

 

これからも地域の皆様から、愛され、信頼されるクリニックを目指して、スタッフ一同、初心を忘れず、これからも進化し続けられるよう精進して参ります。

 

快適な “eye life”を守るために!

 

地域の皆様の眼のかかりつけ医として、どうぞ、私たちにお気軽にご相談ください。

9月になりました 患者様アンケートより

9月になりました。診察室の会話でも、「暑いですね~。」が減り、これから過ごしやすい季節になってきますね。 新学期が始まり1週間、ようやく夏休みのリズムからいつもの日常に戻ってきた感じです。 

 ところで、我が家で飼っているメダカが産卵し、はじめて赤ちゃんメダカが誕生しました。私は虫眼鏡を使って観察するのですが、元気に泳いでかわいいです。

緑内障 「長期データを診る!」

平成2999日(土曜日) 講演 緑内障 長期データを診る  - に診療後に参加してまいりました。

 

演者の新田耕治先生が、私の大学の先輩でいつも緑内障について臨床的な長期加療データを元にした講演が分かりやすく、何度も拝聴させていただいています。今回も、大変勉強になりました。

緑内障は日本人の40歳以上の20人に1人程度に発症し、適切に治療がなされなければ、失明に至る等、重篤な視力障害を起こすこともある疾患です。現在の中途失明原因の1位を占めていて、診断、治療、管理の重要性が指摘されています。(日眼会誌 2014; 118: 495-501

その管理の方法として、眼科医の多くは視野計を用いています。その検査データにMD値があるのですが、これは同じ年齢の正常者と比較した視野の欠け具合を表していて、緑内障の悪化の指標として使われています。視野が悪くなっていくと、MD値はマイナスに傾いていき、一般的に~-6dBまでが軽度(まだ自覚症状なし?)、-612dBが中程度(見えにくくなってきた・・)、-12dB以上が重度(生活に不便・・)と判断します。

緑内障の患者さまに何度もこの検査をして頂いているのは、この検査のプロットデータから、緑内障の進行具合を把握し、治療に役立てるためです。

私自身の日常診療で、「このままなら100歳まで長生きしても、緑内障具合は大丈夫ですよ!」などと患者さまに説明するのは、その患者様の年齢の視野の状況、悪化のスピードを考慮しているためです。

日本人などアジア人では眼圧が20mmHg以下と低い緑内障(正常眼圧緑内障)の比率が他の人種に比べて多いということも分かっており、アジア人に即した緑内障の危険因子、予後予測因子の構築が期待されています。新田先生はそれらの解析に挑まれているようで、眼圧、近視の度数、中心角膜厚、神経乳頭出血発症イベント等を用いて、検証中とのことでした。


今後の益々のご活躍をお祈りしております。

日眼会誌 2014; 118: 495-501

学校保健委員会 講話 ~川口市立小谷場中学校~

平成2977日(金曜日) 校医を担当している川口市立小谷場中学校の学校保健委員会へ講師として呼んで頂きました。内容は「よく見える目を保つために一人一人ができること」についてです。

当日、生徒保健委員の皆様から「目の健康についての」とても分かりやすい力作映像が流されました。

PTA保健教養部の方々からは「クイズ」が出題されていました。そこで「目から鱗が落ちる」という言葉があるが蛇は脱皮の際に本当に目から鱗が落ちる。とあり、参加者から驚きの声が上がっていました。

14時開始、蒸し暑い体育館で行われましたが、参加者の全校生徒の皆様、父兄の皆様は私の担当した講話もとても熱心に聞いてくださいました。この場を借りて、講師として選んでいただいた校長先生、PTAの方々、養護の先生および父兄の方々に感謝したいと思います。

今後も地域の皆様に役立てる活動を少しでも続けられたらと思います。

写真は養護教諭の小早川先生より頂きました。有り難うございました!

Saitama Ophthalmology Update Seminar 

64日に、浦和で、Saitama Ophthalmology Update Seminarという講演会があり、聞いてまいりました。

講演は2つあり、1つ目は、「黄斑疾患の最新画像診断」演者は、東京女子医科大学眼科学教室 特任講師の丸子 一朗先生、2つ目は「術中OCT併用硝子体手術」演者は杏林大学医学部眼科学教授の井上 真先生がご講演されました。

「黄斑疾患の最新画像診断」では、光干渉断層計(OCT)が高速化、高解像度化に伴い、網膜については網膜の層別解析が可能となり疾患ごとの異常がより明確に分るようになったこと、また、これまで検査対象となっていなかった硝子体や脈絡膜も観察可能となり、それぞれ病態による所見の違いが明らかになってきているとのことでした。また、OCTアンギオグラフィは、これまでの造影検査とは違った知見が得られることを、黄斑疾患の症例を多数提示され、解説いただいてとても勉強になりました。

「術中OCT併用硝子体手術」では、手術顕微鏡に組み込まれた術中OCTが、硝子体手術中の所見をリアルタイムにとらえることができるというもので、その評価が術中の方針決定に役立つ症例もあるとのことでした。最新の硝子体手術ビデオを見せていただき、技術の進歩はすごいなあと感じました。

講演会名どおり、ちょっとアップデートできた気分で帰りました。気分で終わらないよう、勉強します。

 

人口硝子体を世界初、日本で開発に成功!

平成2964日(土曜日) 明日から使える診断治療 ~ DME編 ~ に参加してきました。

題目「糖尿病黄斑浮腫治療Up Date」として鹿児島大学 教授の坂本先生から講演があり、拝聴してきました。


日本では糖尿病患者さまの内、糖尿病網膜症に罹患している割合はおよそ15%とされ、約140万人が糖尿病網膜症になっています。この疾患により年間約3000人の失明を引き起こし、成人失明原因の2位、560歳台では1位です。(
日眼会誌 2014; 118: 495-501

その中でも糖尿病黄斑浮腫(DME)は、糖尿病網膜症の合併症として、黄斑部がむくむ(浮腫)病気で、見える範囲の中心部に影響を与えるため、かすんだり、物がゆがんで見えたり、状態によっては著しい視力低下をきたします。

坂本先生は、治療として最近のゴールデンスタンダードはやはり抗VEGF硝子体注射とのことでした。また、それにより浮腫の軽減、視力の維持や、網膜下の硬性白斑の減弱なども期待できるとの事です。それに合わせて、ステロイドテノン嚢下注射、網膜光凝固術を組み合わせ、場合によって硝子体手術を行う必要があるとのことです。

興味深かったのが本題とは離れますが、筑波大の岡本先生が発表された中の「人口硝子体を世界で初めて、日本で開発した!」とのこと。今後使用可能になれば、眼科手術で難易度の高い硝子体手術の合併症が軽減され、術後の患者さまの体位制限がなくなる等、様々なメリットがあるとのこと。そればかりでなく、その剤型から抗VEGFなどの徐放性剤との相性も良いらしい。このインジェクタブルゲルは今後更に注目を集めると思います。早々に臨床応用が進むことを期待しています!

もうすぐゴールデンウイーク

今週末からゴールデンウイークですね。いろいろな楽しい予定を計画されている方も多いことと思います。旅行や、お出かけ、お家でゆっくり読書や映画、公園の散歩、などなど、どうぞ皆様、心と体をリフレッシュして、素敵な連休をお過ごしください。

ちなみに、当院は、カレンダー通りの診療日になっております。

429日 昭和の日

430日 日曜

53日 憲法記念日

54日 みどりの日

55日 こどもの日

57日 日曜

上記は休診ですので、よろしくお願いします。

先週から、学校検診の用紙をもって受診されるお子様が増えてきました。小学校、中学校の近視のお子さんでは半年から、1年くらいで眼鏡を作りかえるケースが多いと思います。視力の低下を指摘されたら、眼科で視力検査を受けて、適切な眼鏡であるかをチェックしてくださいね。

子供の視力

週末はあたたかい穏やかな天気でした。公園へ散歩に行きましたが、たくさんの子供達が遊んでいました。

今回は子どもの視力について、書きます。
昨年10月ですが、日本経済新聞夕刊で《目の健康を守る》いうテーマで特集が組まれていました。この中で、若い世代の視力低下が取り上げられていました。記事では平成27年度の統計なのですが、新しい平成28年度文部科学省の「学校保健統計調査報告書」によりますと、裸眼視力1.0未満の割合は小学校31.4パーセント、中学校54.6%、高等学校65.9%と、いずれも前年度を上回りました。また、裸眼視力0.3未満の者の割合は小学校8.6%、中学校26.6%、高等学校37.5%と前年度と比較すると増加しています。

 

近視が増加する背景には、生活様式、食生活の変化、外遊びの減少、など、様々ありますが、近年はスマートフォンの影響が指摘されています。当院でも、学校健診で視力低下を指摘された児童が受診しますが、中学生ともなると待合室でほとんどの子がスマホを見ています。スマホや、携帯ゲーム機は、目の焦点を近くに合わせ続けるので近視になりやすいと言われています。

近視は発症が早い時期であればそれだけ、近視度数が強くなります。中学生になってメガネが必要になる子と、小学校低学年からメガネが必要になる子では後者の方が、強度の近視になりやすいのです。近視は、メガネやコンタクトレンズで矯正できますが、それだけではなく、将来大人になって、年をとったときに、強度の近視と関連した目の病気を発症する可能性が高くなります。

長時間のスマホや、携帯ゲームなどは目を酷使します。30分遊んだら、遠くを見たりして休憩を取る、など時間を決めて、目を休ませましょう。

 

 

春の訪れ 花粉症

3月に入りました。冷たい風の中でも公園で早咲きの安行桜がピンクのかわいらしい花を咲かせていました。もう春が来ていることを感じさせてくれます。

さて、今週に入り、眼のかゆみを訴えられる患者様が増えました。これから1か月ほどは、花粉症の方にとってはつらい季節です。

眼の症状を緩和するために

☆外出時は、目に花粉が入らないように保護メガネをかけましょう。

眼のかゆみは、目に入った花粉が原因です。マスク同様に、花粉を避けることは効果的です。

☆目をこすらないようにしましょう

かゆくなるとついつい目をこすってしまう、強く掻いてしまうかもしれません。ですが、目をこすってしまうと、瞼の結膜からかゆみや炎症をおこす物質がさらに分泌されて、症状は悪化してしまいます。こんな時は瞼を冷やすと楽になりますよ。

☆目薬をつけましょう

花粉を完全に防ぐことはできないので、どうしても症状は出てしまいます。眼科では抗アレルギー点眼薬を中心に目薬で治療します。抗アレルギー点眼薬は継続して使用することでより効果があります。できるだけ決められた回数を使用するように心がけてください。

 

もしかして花粉症?

今まではなかったけれど、今年は鼻水がでたり、目がかゆい、もしかしたら花粉症かも、、、という方もいらっしゃるかもしれません。スギ花粉アレルギーであるかどうかは、血液検査で確定診断することができます。アレルギーの原因を知ることは、生活の見直しや、原因にたいする対処法を考えることで治療に役立ちます。ご希望の方は、医師にご相談ください。

患者様アンケートより

2月に入りました。まだまだ寒い日が続きます。今週は関東の平地でも雪が降り、水戸偕楽園の梅のつぼみが雪化粧した光景がニュースでながれていました。梅も寒そうで、春が待ち遠しい、かなと思います。

花粉症治療の話題

今週、川口市医師会学術講演会がありました。演者は、千葉大学耳鼻咽喉科,頭頚部腫瘍学 教授 岡本 美孝先生で、「花粉症治療の話題~最新の知見を踏まえて~」眼科でも花粉症患者様が多いですので、拝聴してまいりました。
花粉症は、調査によれば国民の4割がかかっており、1992年から2012年のかけて年々増加しているそうです。
アレルギー性鼻炎の対策として、

●抗原回避
●薬物療法
●免疫療法
●手術療法(レーザー)
●鼻処置
●患者とのコミュニケーション
についてお話されました。
抗原回避は効果がありますが、風の強い日ではマスクをしていてもマスクの周りから花粉を吸いこんでしまうため完全に予防することはできないそうです。病院へ受診する患者様はほとんどが中等度以上の症状であり、抗アレルギー薬の内服を中心とした薬物療法が行われます。抗アレルギー薬は、即効性があるので症状が出てすぐに開始すれば症状が軽減できるそうです。やはり、少しでも症状が出たらすぐに開始するのが良いようです。
手術治療はエビデンスが少ないことと、花粉症は季節が過ぎれば正常の鼻粘膜に戻るので、通年性アレルギー性鼻炎とは区別して考える必要があるとのことでした。

眼科に来られる花粉症患者様も鼻炎を合併しているケースは多いので、耳鼻科の先生のお話は大変参考になりました。


 

2017年 よろしくお願いします

毎日寒い日が続きますが、皆様、お正月休み、冬休みはいかがでしたか。私ものんびりと休日を過ごしていましたが、気づけばもう1月12日。今週から子供たちの学校が始まり、生活リズムが非日常から日常へ戻った感じがします。
今年も、皆様の眼の健康に役立つ情報をお届けできるよう、頑張って更新してまいりますのでよろしくお願いします。

さて、そろそろ花粉症情報が気になる方も多いと思います。今年 2017年スギ花粉飛散開始は例年並みの予測で、関東、埼玉は2月15日前後です。例年、鼻水、目のかゆみ、くしゃみでお悩みの方は、初期療法がお勧めです。症状の出ない1月下旬から抗アレルギー薬の内服や点眼を開始していきますと、発症時の症状を軽減できます。
また、確定診断されていないけれどどうも怪しくて、心配だという方も指先からの採血で即日20分でわかるアレルギー検査も可能です。花粉症は予防と対策が肝心です。
気になる方はぜひ当院へご相談ください。

小児外眼部疾患の手術時期と方法

平成281112日(土曜日)第1回 彩の国眼科研究会に参加してきました。

八子 恵子先生からは「小児外眼部疾患の手術時期と方法」、後藤 浩先生からは「眼内の隆起性病変を見ても慌てないために」の題目でご講演いただきました。日常診療している中で、小児(おおよそ赤ちゃんから中学生まで)の患者様は多く来院頂いているので、興味深く拝聴しました。それぞれの疾患の治療法を再確認し、更にクオリティの高い外来診療を目指します!

 

①先天眼瞼内反症(先天:生まれつき)(眼のまぶたが内側に向いている状態。そのため、まつ毛が眼球に当たり、眼疾患の原因となることがある):眼瞼の約半分以上内反していれば手術となることが多く、全身麻酔の手術となるので最初から切開法がオススメ。

②先天眼瞼下垂(上まぶたが下がっている状態):下垂があっても下方視や顎を上げて見ようとするため、遮蔽弱視はあまり心配ない。斜視や屈折異常による弱視に注意し、手術時期を考える必要がある。

③先天鼻涙管閉塞(眼表面からの涙の排水溝のつまり。新生児の流涙や目やにの原因となる):新生児の620%程度に見られる。自然治癒する例も多いため、生後半年~1年程度は涙嚢部マッサージで経過観察。治癒しない場合は加圧通水穿破法がオススメ。全身麻酔下で涙道内視鏡による治療を要する場合もある。

④小児の霰粒腫(瞼にできるしこり):点眼加療で治らない場合は、全身麻酔下での手術がオススメ。

学校保健委員会 講話 ~川口市立東本郷小学校~

平成28107日(金曜日) 校医を担当している川口市立東本郷小学校の学校保健委員会へ講師として呼んで頂きました。演題は「スマホ等のメディア機器の普及における子供達の眼への影響」についてです。


当日の保健委員会では体力テストの結果として児童らの優秀さを、児童保健委員の発表ではメディアコントロール主眼としたアンケート結果や児童らの心構え等を知ることが出来ました。


参加者の方々は、私の担当した講話もとても熱心に聞いてくださり、発表後多くの質問を頂きました。この場を借りて、講師として選んでいただいた校長先生、PTA会長、養護の先生および保護者の方々に感謝したいと思います。


今後も地域の皆様に役立てる活動を少しでも続けられたらと思います。

養護の先生より写真を頂きました。有り難うございます。

手術体験者様アンケートより

10月になりました。秋と言えば、芸術の秋、読書の秋、行楽の秋、そして食欲の秋ですね。美味しいものを食べて、ハッピーな気分になって、読書やスポーツを楽しみたいです。

当院では白内障手術後の患者様にアンケートを行い、改善に努めております。今回は70代女性の患者様から頂いたアンケートをご紹介します。
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患者様アンケートより

手術を受けられての率直なご意見、ご感想をお聞かせください。


手術前は、恐いと思って長いこと考えていましたが、思ったより簡単に済んで恐れることはなかったと思いました。

医師またはスタッフ・病院に対してご意見・ご感想・ご要望がございましたらお聞かせください。

院長先生はじめ、スタッフの皆さんに親切にして頂き明るい雰囲気で手術にのぞめました。

当院をご家族やご友人に紹介したいと思いますか?

ぜひ紹介したい。

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白内障手術を受けられるとき、
「手術が初めてでこわい」とおっしゃられる方は多いです。安心して手術を受けていただけるように、これからもスタッフ一同こころがけていきます。院長

 

ヘッドアップサージェリーって?

平成28911日(日曜日)第62回 埼玉県眼科集談会に参加してきました。その中で埼玉医科大学病院の板谷 正紀先生から「ヘッドアップサージェリー」の話があり、興味深く勉強させて頂きました。

ヘッドアップ(頭を上げる)サージェリー(手術)とは、3Dデジタル技術を用いて顕微鏡をのぞかずに眼科手術を行うということです。もともと眼科の手術は繊細なので、肉眼で手術するのは困難です。そのため顕微鏡を使用して、眼組織を拡大して見えるようにして手術を行います。顕微鏡をのぞき込む姿勢は通常頭を下げて行うため、その対極としてこの言葉が使われています。

これによりデジタル処理した画像(主にテレビ)を見ながら手術できるので、低侵襲の照明で手術画面に必要な患者さまのデータを載せて手術ができます。また、通常顕微鏡は固定されているので姿勢の自由度が落ちますが、テレビ画像を見ながら手術できるので楽な姿勢で、手先の可動範囲が広がるため細やかな手術ができるようです。また、その画像を手術助手や看護師も見れるので、多人数が同一手術に参加しやすくなります。さらにデータを飛ばせば遠隔地や、学会等でもその立体的な画像は教育や発表にも有用です。

現在、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた手術が話題になっています。内視鏡手術を担当する医師は患者に触れずに、あたかもガンダムやエヴァンゲリオンさながらのコックピット(操縦席)に座り、遠隔操作で術着も気にせず手術ができるようになってきています。また、フェムトセカンドレーザーを使用した白内障手術も普及しています。

世界では依然として白内障が失明原因の約半数を占めると考えられていますが(下図 世界の失明原因  2010年WHOより)、これらの進歩で日本、世界のあらゆる場所(遠隔地)の患者さまに、適切な手術が供給される日が来るのでしょうか。将来が楽しみですね。

世界の失明原因  2010年WHOより

クリニック勉強会 ~ 最新 ドライアイ治療 ~

当院では不定期ですがクリニック内で勉強会を行っています。治療に不安がある患者様に、しっかりとした知識を持って対応できるようにスタッフともども努めています。

昨日の議題は「ドライアイ治療」についてでした。

ドライアイ=ドライ:乾燥+アイ:目 ということでその名の通り、眼が乾燥する病気です。実際、眼の表面をおおい守ってくれる涙の量が不足するだけではなく、涙の質やバランス、眼表面の環境によっても発症します。最近特に患者様が増えており、日本人の約5人に1人、オフィスで働く人の約3人に1人がドライアイとの報告もあります。

ドライアイは高齢なほど、また女性の方が男性よりかかりやすく、日常生活に欠かせないスマートフォンやPCなどで症状が悪化しやすくなります。

発症すると乾燥感だけではなく、ゴロゴロする、疲れる、まぶしい、眼が開けにくい等、様々な症状が起こることがあります。

http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_dryeye.jsp

「ドライアイ外来」を掲げる眼科クリニックも多いですが、当院でも様々な専門的ドライアイ治療を受けて頂けます。

下記の①適切な点眼治療、②マイボーム腺に対する治療、③涙点プラグ挿入術、④その他の手術的治療です。特に多くのクリニックでは①のみの治療を行う場合が多いので、②、③そして④まで対応できるクリニックは少ないと思います(③④は予約で対応する場合もございます)。

ご希望の患者様は、是非中村眼科を受診してください。


①角膜表面を特殊な色素で染色し、涙液の構造状態を精査、適切な点眼を処方できます。

 

②マイボーム腺は瞼のふちの所にあり、涙の大切な層の一つである油を分泌するところです。「札幌の味噌ラーメン すみれ」はスープの表面をラードが覆って、スープの蒸発を防ぎ、冷めにくくしてあります(笑)が、涙液にも油層があり、涙の安定化、涙の蒸散予防に一役買っています。

 

③点眼やマイボーム腺治療で涙液の状態が改善しない場合に行います。眼表面の涙の排水溝である涙点に栓(プラグ)をすることで、眼の表面をおおう液として最適な涙を無駄に捨てないようにできます。点眼薬の効果も上げることができます。

 

④球結膜弛緩症、結膜のう胞、翼状片等で球結膜の構造上の問題があり、眼の表面にしっかり涙がおおえず、ドライアイ症状が起こっている患者様が対象です。実際に適応があり、手術を行った患者様は劇的に異物感等の不快感が改善する場合があります。

最後まで読んで頂きまして、有り難うございます!

祝!眼科コメディカル講習会修了(^^)/

いよいよ夏休みに入りましたね。楽しい予定を立てていらっしゃるご家庭も多いでしょうね。

さて、埼玉県眼科医会が主催する、2016年眼科コメディカル講習会に当院スタッフ4名が受講し、全員が優秀な成績で修了しました。休日を利用しての、約6か月の日程でしたが、よく頑張ってくれました。
講習会では眼科スタッフとして必要な知識を系統立てて学び、日常業務で得ていた知識をさらに整理して理解できたようです。

この経験を生かして、これからも患者様から信頼されるようスタッフ一同頑張っていきますのでどうぞよろしくお願いします。(^^♪
 

「角膜パーツ移植」 第29回 埼玉県眼科手術談話会プログラム

平成28年7月10日(日曜日) 第29回 埼玉県眼科手術談話会プログラムに参加してきました。

特別講演として慶応大学の榛村先生から「角膜パーツ移植」の話があり、勉強させて頂きました。

元々角膜移植と言えば全層角膜移植(PKP)を指すことが多く、私が大学病院勤務の時に何度か担当させて頂いたのもこの手術です。歴史は古く、100年ほど前から行われていました。私の場合は、アイバンクから提供を受けた貴重な角膜を他の患者様に繋ぐ、特別な手術でもありました。

しばらくこのPKPのみの時代は続いていたと思いますが、最近になって進化し「角膜パーツ移植」つまりこれまで中央が約0.5mmの角膜をそのまま移植していたのが、層に切り分けて一部ずつ(パーツ)移植できるようになった。ということです。

例えば円錐角膜や角膜炎後の患者様で角膜実質のみの混濁であれば、深層層状角膜移植(DALK)。外傷やジストロフィで角膜内皮細胞が機能不全となった患者様は角膜内皮移植(DSAEK)をする。といった具合です。

つまり角膜の悪い部分だけ移植できるのです!

すると、貴重な角膜1枚で、2人の患者様が救われるというメリットもあります。更に、PKPに比してDSAEKは拒絶反応の発生率が約1/2(各17%、9%)で、しかも角膜強度も高く、惹起乱視も少ないようです。(Ophthalmol 119(3): 536-40;2012)

最近はさらにDSAEKDMEK(デスメ膜角膜内皮移植)に移行しようとしているようです。

長くなりましたので、これはまた機会があれば書きたいと思います。

~近視進行抑制最新治療~ 埼玉眼科病診連携クリニカルカンファレンス 2016/07/09

本日は中村眼科の午後を休診にさせて頂き、埼玉眼科病診連携クリニカルカンファレンスに出席してきました。

その中で自治医科大学附属さいたま医療センターの木下先生より「学童期の近視進行抑制の最新治療について」教えて頂きました。

http://researchmap.jp/jomz5am9o-1966806/#_1966806

 

近視になる原因としては遺伝因子と環境因子があり、遺伝因子では片親が近視の子供は約2倍、両親が近視の子供は約5.7倍、両親とも近視でない子供に比べて近視になりやすいそうです。環境因子ではパソコンや、ゲーム機、携帯電話のメール等過度の近業で進行しやすく、屋外活動時間が長くなると抑制されます。

 

ただの近視と思って放置しがちですが、近視になると眼鏡やコンタクトレンズなしで日常生活が送れなくなる不便さだけではなく、強度近視となると様々が眼疾患の発症率が上がります。例えば網膜剥離、緑内障、黄斑変性など重篤な視力、視野障害に繋がるものもあります。そのため、将来に備えて近視の進行を抑制しよう!という研究が進んできました。

 

近視進行抑制率ランキング13位は1位 1%アトロピン点眼薬 抑制率77%、20.01%アトロピン点眼薬 抑制率59%?、3位オルソケラトロジー 36%でした。1位の治療の効果は強いようですが、羞明等の副作用が強く継続不可能のため、現時点では2位の0.01%アトロピン点眼薬が最も有効だと思われます。また、木下先生は2位と3位の併用による近視抑制研究をされているようです。

 

当院では以前から積極的に0.01%アトロピン点眼薬の近視治療を取り入れています。ご興味をお持ちの親御さんは、是非中村眼科を受診してくださいね。

スギ花粉舌下免疫療法

6月に入り、関東地方もいよいよ梅雨入りしましたね。曇り空が多くなりそうですが、晴耕雨読で雨の日もそれなりに楽しく過ごしたいと思っています。!(^^)!

ところで、スギ花粉症患者のみなさんは今シーズンの症状はいかがだったでしょうか。
早めに薬を始めたから、楽だったわという方、今年は鼻炎だけではなく眼もかゆくて大変だった、、人それぞれではありますが、症状がひどくて大変だった方は 次は早期療法をおすすめいたします。バレンタインデーあたりに思い出していただければOKですよ。
 

以前にもご紹介したことがありますが、スギ花粉症治療薬『シダトレン®スギ花粉舌下液』を用いた舌下免疫療法をご存じですか。

 

 舌下免疫療法は、花粉症の根治を目指した新しい全身的治療法です。

舌下免疫療法とは、アレルゲン免疫療法の一つです。アレルゲン免疫療法とは、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。アレルゲンを体内に取り込む方法は、主に皮下注射による皮下免疫療法、舌の下の粘膜から投与する舌下免疫療法があります。

スギ花粉症の、舌下免疫療法はスギ花粉症と診断された12歳以上の患者さんが治療を受けることができます。
アレルギー症状を治したり、長期に渡り症状を抑える可能性のある治療法です。 

スギ花粉症の診断は、問診(症状の出る時期や、程度、すぎ以外のアレルギーの有無など)

アレルギー検査(血液検査で、スギ花粉に対する抗体の量を調べます。)で確定します。

 アレルゲンを投与するため、局所や全身のアレルギー反応が起こる恐れがあり、稀に重篤な症状が発現する恐れがあります。治療は長期間(3年から5)かかります。

全ての患者さんに効果が期待できるわけではありません。

 舌下免疫療法を希望されるスギ花粉症患者様は、ぜひ、医師にご相談ください。スギ花粉飛散時には治療を開始することはできず、当院では6月から、12月上旬まで治療開始を受け付けております。

詳しい資料をお渡しできます。

スギ花粉症や舌下免疫療法について詳しく解説したホームページ

トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ

http://www.torii-alg.jp/

も、ぜひご参考になさってください。 

学校検診

5月になり、新緑とさわやかな風が気持ちの良い季節になりましたね。
小学校、中学校では新学期が始まり1か月がたちました。この時期は検診が行われていて当院へも、学校での視力検査や検診の用紙をもって受診するお子さんが増えています。

今年度より、私も川口市内の小学校2校、中学校1校の学校医を担当させていただいております。原町小学校、東本郷小学校、小谷場中学校です。昨日は東本郷小学校の学校検診へ行ってまいりました。「学校医は、 学校における保健管理に関する専門的事項について、技術および指導に従事する。」とされています。微力ながら、生徒の皆さんの眼の健康のために努めたいと思います。

桜満開です

桜が見事に咲いていますね。
先週は何度か川口駅西公園の桜を見に行きました。どんどんつぼみが開き、週末にはたくさんの人たちがお花見を楽しまれていました。少し雨が降ってしまいましたが、桜はもう少し、散らないでいてほしい、、、と毎年思ってしまいます。 




3月春ですね

3月に入りました。通勤途中にある公園の早咲きの桜が咲いていました。もう春なんですね。
スギ花粉症の患者様が、眼がかゆい、、来院されています。スギの花粉飛散がこれから1か月ほど本格的シーズンに入ります。
眼のかゆみなど、花粉症症状でお困りの方はぜひ当院でご相談ください。
花粉を避けるセルフケアも大事です。眼の症状は、目に入る花粉が原因です。花粉の飛入を減らすため、外出時には花粉防止の眼鏡、ゴーグルがお勧めです。

スギ花粉情報

今日は、スギ花粉症について書きます。今年2016年春の花粉飛散予想は、飛散開始が関東で2月中旬、飛散量は例年並み(ここ10年)で、少なかった昨シーズンより多いということです。
実際は、スギ花粉は12~1月に少ないですが飛散しており、敏感な方ではもう症状が出ている方も多くいらっしゃいます。
花粉症の眼の症状で1番つらいのは、眼のかゆみで、それがQOL(生活の質)にも影響を及ぼすというデータがありますから、毎年、症状が重い方には切実な問題です。眼のかゆみでつらいという方は、初期療法をぜひおすすめします。花粉飛散の2週間前(今からでもOK)、または、症状が出たらすぐに、抗アレルギー薬の点眼を開始します。この治療により、シーズン中の症状を軽減できる効果があります。当院でご相談ください
またセルフケアでは、目に入る花粉を減らすことも重要です。外出時には花粉からガードする保護用めがねをお忘れなく。

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
スタッフ一同、今年も頑張っていく所存ですので、どうぞよろしくお願いします。



 


 

クリスマスの飾りつけをしました。

早いもので11月も後半となりました。一段と秋の深まりと次の季節の到来を感じます。 当院の待合室にもクリスマスの飾りつけをしています。待合室でのお時間を、少しでもクリスマスの雰囲気でなごんでいただければ幸いです。

第10回埼玉眼科周術期研究会に参加しました。 2015年10月31日

10回埼玉眼科周術期研究会に参加しました。「周術期」は一般的に聞きなれない言葉ですが、患者様の術中を含めた手術前後の一連の期間の事です。

 

今回のテーマ「白内障の感染防御と点眼炎症管理」について、さいたま赤十字病院の石井先生に教えて頂きました。周術期により良い手術、術後経過を得るためにどのようなことをしたらいいのか?世界中でどのような研究がなされ、その研究データに基づき、実際の日常診療にどう生かしていくか・・と言ったところ。つまり、眼科の手術を介し、より快適にそして患者様に喜んでいただけるには・・を学んできました。

 

以前はあまり考えられなかったのですが、最近の研究では手術前の消毒だけではなく、術中、術後の消毒の重要性が強調されていました。当院では白内障術前患者様に毎回説明し、取り入れている方法で、しっかりより安全に手術を受けて頂くために、今後も継続していけたらと思います。

術後の薬の説明用紙をカラーにしました!

今週末はハロウィンですね。いろいろに仮装した子供たちの一行に出会うと、とても微笑ましく楽しい気分になります。


秋らしくなってきました

10月も後半、もうすっかり秋ですね。紅葉狩りを楽しまれた方も多いのではないでしょうか。
私は、秋の青い空が大好きです。晴れた日に空を見上げるとすがすがしい気持ちになります。

新学期スタート 黒板がしっかり見えますか。

子供たちの楽しい夏休みが終わりました。ほっとしているお母さまたちも多いと思います。(私もです。)
学校検診で視力の低下を指摘された、メガネを授業中かけているがみえにくくなっている、または、メガネの検査を半年以上していない、、、ということはありませんか。
見えにくくなっためがねでは、授業の理解に支障が出ますし、見えづらいのを我慢して眼を細めてみているのは、よくない事です。
もし、気になる症状があるようでしたら、どうぞ、お気軽にご相談ください。

当院では、近視進行抑制に効果のある点眼治療を行っています。また、近視進行抑制効果のあるメガネの処方も行っておりますので、ご関心がありましたら、医師にご相談ください。

お盆もやっています!2015年

お盆の時期は一般的に「旧のお盆」や「月遅れのお盆」である81316日を指すことが多いですよね。この期間は多くのクリニックがお休みして、急な眼の病気の際にもご不便をかけることもあると思います。

今年、当院ではこのお盆期間の13日(木)~15日(土)も通常通りやっています。また、まぶたの手術・白内障の手術も行っています。さらに、院内でお薬も出せますので、薬局がお休みでも処方可能です。是非ご来院ください。

スギ花粉症治療を当院で受けることができます。

スギ花粉症治療をはじめました!

スギ花粉症治療薬『シダトレン®スギ花粉舌下液』を用いた舌下免疫療法をご存知ですか。

 

 舌下免疫療法は、花粉症の根治を目指した新しい全身的治療法です。

舌下免疫療法とは、アレルゲン免疫療法の一つです。アレルゲン免疫療法とは、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。アレルゲンを体内に取り込む方法は、主に皮下注射による皮下免疫療法、舌の下の粘膜から投与する舌下免疫療法があります。

舌下免疫療法では、皮下免疫療法と同等の治療効果が得られることが期待されています。副反応として、舌下免疫療法では、アナフィラキシーショックなど重篤なものは少なく、口の中の痒みや腫れなど軽度から中等度のものは多い傾向があります。

 

スギ花粉症の、舌下免疫療法はスギ花粉症と診断された12歳以上の患者さんが治療を受けることができます。

スギ花粉症の診断は、問診(症状の出る時期や、程度、すぎ以外のアレルギーの有無など)

アレルギー検査(血液検査で、スギ花粉に対する抗体の量を調べます。)

 

アレルギー症状を治したり、長期に渡り症状を抑える可能性のある治療法です。

アレルゲンを投与するため、局所や全身のアレルギー反応が起こる恐れがあり、稀に重篤な症状が発現する恐れがあります。

治療は長期間(3年から5)かかります。

全ての患者さんに効果が期待できるわけではありません。

 

舌下免疫療法をきぼうされるスギ花粉症患者様は、ぜひ、医師にご相談ください。

詳しい資料をお渡しできます。

スギ花粉症や舌下免疫療法について詳しく解説したホームページ

トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ

http://www.torii-alg.jp/

も、ぜひご参考になさってください。

 

治療を開始できるのは、花粉飛散終了後から今シーズンは、遅くても12月までです。

コンタクトレンズの話題

今回は、コンタクトレンズケースについてです。614日(日)関東甲信越眼科学会の筑波大学 加治先生の講演で教えて頂きました。コンタクトレンズケースの汚れ(タンパク沈着、バイオフィルム形成)がコンタクトレンズ汚染の原因となっており、角膜感染症の元となっているようです。(バイオフィルム:微生物が排泄するスライムで囲まれた微生物の集合体)タンパク沈着や、細菌によるバイオフィルム形成は肉眼では判別できません。しかも難治性の角膜潰瘍の原因であるアカントアメーバはこのバイオフィルムを元としてコンタクトレンズケースに付着し、増殖し、感染源となるようです。そこで

①使用した後のレンズケースは毎日水道水でしっかり洗い、乾燥させる。

②レンズケースは定期的に(約1か月毎)新しいものに交換する。(日本コンタクトレンズ学会より)と良いようです。是非、良い管理でコンタクトレンズといい関係を!

学校検診

5月の連休が終わり、春先からの花粉症で悩まされていた患者様たちはようやくすっきりとお出かけを楽しめるようになられたのではないでしょうか。
4月の進級、進学から1か月以上たちました。小学校、中学校では、健康診断がひと段落して再検査を勧められたお子様もいらっしゃると思います。結膜炎や、視力低下などで眼科受診 の用紙を持ってこられる患者様が当院でもちらほら増えてきました。
平日午後は6時まで、土曜日も平日と同様に診療していますので、当院にお気軽にご相談ください。

2月21日土曜日 埼玉眼科手術若手の会

2月21日(土)クリニック診察終了後、第14回埼玉眼科手術若手の会に、はじめて参加してきました。今回の特別講演では埼玉医科大学、板谷教授による、『OCT(光干渉断層計)による緑内障・網膜疾患の診断と手術』と題して、様々な疾患のOCT画像の特徴を解説していただきました。最新OCT検査では、時間をずらして撮影することで、あたかも蛍光眼底造影検査のごとく、血管像を描出する手法を紹介されていました。 
また、新たな試みとして、位置をずらして撮影した映像から3Dイメージを得て、それらを手術教育に用いるシステムについてもお話されました。
特に、眼科手術症例については、熱い討論がなされ、緊張感の中でたくさんの刺激を受けることができました。

ちなみにOCTとは、網膜や視神経の断層像を詳しく非侵襲的に調べることができる器械です。これまで眼科診療では、網膜のわずかな膨らみ、出血、視神経乳頭部の凹みなど眼球内を外から観察して得た情報と、研究により明らかにされた断層像からの情報をあわせ診断、治療につなげてきました。ですが、OCT検査で、リアルタイムに網膜や視神経の状態をより正確に検査し、診断や治療の評価にもちいることができるようになりました。
検査が有用な代表的な疾患としては、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜上膜、黄斑円孔などの黄斑部疾患、緑内障、視神経乳頭浮腫などの視神経疾患が挙げられます。

検査時間は10分から15分程度で、費用は3割負担の方で600円程度です。また、当院では電子カルテシステムを用いて、撮影した画像をすぐに診察室でご確認いただけます。
これからも患者様にしっかりとした情報を提供できますように努めていきます。

バレンタインデーに花粉症治療? ~教育眼科講演会に参加して~

2月8日さいたま市で開催された眼科講演会に参加しました。

高名な3人の先生方が1時間ずつレクチャーしてくださいました。日々の臨床に即した大変勉強になる内容で、雨の中行ってきた甲斐がありました。

その演題の一つ、東京女子医大の高村悦子先生がアレルギー性結膜炎と題し、アレルギー性結膜炎発症のメカニズムから、治療薬の選択、また、春季カタルにたいする免疫抑制薬の治療について、ご自身の経験を交えながら、お話くださいました。

その中で、毎年関東地方ではバレンタインデー頃から花粉の飛散量が増加し、自覚症状が強くなる患者様が増加する!という内容がありました。プレゼントのチョコレートの代わりに、花粉症対策グッズと言うのも面白いかもしれませんね。

当院でも花粉症の治療のため、最新の点眼薬、内服薬を揃えて患者様の有効な治療に備えています。是非ご来院ください。

7月 七夕

梅雨が明け、7月に入り厳しい暑さが続きます。もうすぐ七夕ですね。我が家も願い事を短冊に書いて笹竹に飾りました。近所の商店街の七夕祭りが始まり、毎日賑わっています。アニメや人気のキャラクターを描いた工夫を凝らした七夕飾りが今年も通りを美しく彩っています。大人も、子供も楽しんでいます。

 

当院では6月より多焦点眼内レンズを用いる白内障手術を開始しました。HPでもお知らせしていますが、従来の単焦点レンズとは異なり、《遠くも近くも、見える》レンズを用いた手術で、保険診療外の自費診療で受けていただける手術です。ご希望される患者様には、この手術のメリット、デメリットをご説明し、お一人お一人の生活スタイルやご要望をお聞きして、適応検査をすすめていきます。ご希望がありましたら、医師にご相談ください。

 
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